はやく人間になりたい

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    俳優 桔川友嘉さん(写真左)・撮影 小林きな子さん


    俳優 小林きな子さん(写真左)・撮影 桔川友嘉さん

    人は思いもかけない事に遭遇すると、言葉が出ない事がある。昨日は古書店街で有名な神田・神保町である人に声をかけられた。「ある人」とは前回紹介した、俳優の小林きな子さんである。まさか古本街で偶然にも出会えるとは。言葉を失うのも理解していただけるだろうか。しかも感動はそれで終わりではなかった。彼女の親友でもあり、僕の解散公演に出演していただいた桔川友嘉さんとも再会出来たのだ。お二人とも3年振りの対面である。こんな嬉しいクリスマスプレゼントはない。

    実はこの日、神保町のギャラリーにて、桔川さんがモデルとなった写真展の初日であったとの事。作家は加藤良1さんという、あの「たらこキューピー」を手がけたCM監督だそうである。桔川さんが様々な変装をしてとても興味深いのだが、その中でも妖怪人間ベラ(写真)に扮し、洗濯ものを干している作品は最高に面白かった。早く人間になりたいなら、マナーとして身ぎれいにするのは必要だしなと思いながら。

    桔川さんと小林さんはすっかり大人の女性となって、爽やかな笑顔と気の利いた会話でもてなしてくれた。それに対し僕は偶然の再会で舞い上がってしまい、話しているうちに眼鏡が曇ってしまうは、写メールを撮る際ビールをこぼし、桔川さんのお母様のコートを汚してしまったり、しかもそんな粗相をしておきながら写真データを保存し忘れてしまったりと、いまだに人間になりきれていないようである。

    昨日は神保町シアターで小津安二郎の「東京物語」を観たが、その度色々な事に気付かされる作品である。老いてゆく親に対する子ども達の態度。あまりにも現実的であり胸が痛む。そういったきょうだいの態度に憤慨する末娘に義理の娘(原節子)が「誰だってそうなってしまうものなのよ」と答えるが、その言葉に僕も癒された。親に対する僕自身の考え方が、末娘の目線から長男や長女のそれに近くなってきたのであろう。年を取った証拠だ。

    話は小林さん、桔川さんに戻るが、偶然の再会はこれが初めてではない。以前井の頭公園傍のカレー屋前で声をかけられたのだ。あれから十数年経ち、2人とも見た目はさほど変わっていないが、精神的にも、役者としても成長を遂げているのは明白であった。物事を継続し、活躍の場を広げているといるというのがその証拠である。

    僕の方が幾らか年上だし、芝居においても演出する立場だったが、今は逆にダメだしやら助言を二人から欲しい位であった。もしかしたら「誰だって・・」と言ってくれただろうか。いやいや、まだそんないたわりを求める立場ではなかろう。

    二人に気持ちよく見送られ会場を後にしたが、歩く方向が左右どちらだったのか一瞬迷ってしまった。

    加藤良1写真展示会
    TOKYO PLAY GIRL
    2010年12月25〜28日 15:00~20:00
    時々ギャラリーSOLARI(千代田区神田神保町1-1 林ビル3F)
    ー特別イベントー
    26日 19:00から桔川友嘉朗読及び加藤良1ナンセンスDJ開催




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