「小林きな子」というさかな

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    思わず「ほう!」と声をあげてしまった。12月4日(土)の朝日新聞朝刊を読んでいたときのことである。俳優紹介の欄に見知った顔が掲載されていたからである。

    小林きな子さんは映画やテレビなど、映像の分野で活躍されている俳優である。しかし僕の知る彼女は小劇場で活躍する役者であった。その姿を舞台で拝見したのは今から10年程前だろうか。舞台にいる彼女はまるで水を得た魚のようであった。ふくよかな体躯、力強さと繊細さを兼ね備えた計算された演技だけでなく、「天然」という素質も余す事なく発揮しているのだから舌を巻いた。恐れ多くも僕は是非とも小林さんと一緒に芝居をしたいと感じた。その願いが叶ってか、裸伝Q旗揚げ公演に参加してもらう事となった。勿論こちらは初の作・演出にも関わらず、小林さんはそれに必死に、そして好意的に応えてくれた。お陰で何とかまともな作品に仕上がったというのが、当時を振り返った感想である。

    あの公演で散々な評価だったら、気弱な僕は折れていただろう。すなわち小林さんらの力があってこそ、「次」があったに違いない。

    彼女は今の「小林きな子」に至るまで、出世魚の如く何度か名前を変えている。それに応じるように役者としての力量、存在感は増すばかりであった。そしてとうとうここまで来たかというのが、新聞を読んだ感想である。否、これからも活躍の場を増やすであろう。一緒に芝居を出来たのが誇りである事は間違いない。

    現在は木曜ミステリー『京都地検の女』(テレビ朝日)レギュラー出演しているようだ。当分は映像という大海原で縦横無尽に泳ぎ回り、いつか自身が生まれ育った舞台という「川」に戻り、是非とも後輩の育成に貢献していただきたいと願っている。

    (写真 タイ・チェンライ 筆者撮影)





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