『黄色い線まで』人物表と解説

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    登場人物
    吉岡(30)男 不動産勤務
    林 (30)男 玩具卸勤務
    元宮初恵(30)女 学習塾勤務
    工藤友子(30)女 旅行代理店勤務

    導入部分の紹介
    吉岡、林、初恵、友子の四人は大学時代の同級生。共に現在三十歳。友子の退職を機に、久しぶりの再会。楽しいひと時を過ごし、気がつけば始発を待つ時間。仕事で疲れていた吉岡は、路上で寝込んでしまう。その後の話。

    悩んでいた、これからの道を。
    「このままでいいのだろうか・・」三十歳という節目を迎え、思い悩む四人。そんな思いを言い出す事も無く、他愛もない会話を楽しむ彼ら。
    そんななか、お酒の席で中学時代の思い出に盛り上がる。同級生ではなかったものの、誰にでもあるような淡い思い出を互いに共感する。そして、あれからすでに倍も歳を取った事も痛感する。十五歳(中学三年生)といえば、高校受験という、初めて味わう人生の岐路だった。「こらからどうなるのだろう」そんな不安を抱えていた。そしてその思いと同じような感覚が三十の迷いだったのだ。

    吉岡は夢を見ていた。四人は中学三年の同級生。
    中学最後のイベントである文化祭を終え、熱の冷めないまま夜の街をさまよっていた。将来への不安を抱えて。お互いのこれからや、家族との関わりを話しているうち、吉岡はこれが夢である事に気付き始める。そして、彼らに三十歳の目線で励ます。まるで今の自分に語りかけるように。夢と現実が重なる、彷徨い続ける人達の物語。

    解説
    『黄色い線まで』のキャッチフレーズは、「30歳、二度目の思春期」でした。僕が初めて人生の岐路に立たされたのは15歳の高校受験の時です。そしてその倍、つまり30歳の時も、今後の道筋という岐路に立たされました。その揺れ動く二人の「わたし」を、現実と夢という形で表現してみたかったのです。

    この作品は裸伝Qで唯一の再演作品でした。それ以外の戯曲は、人が激しく感情をぶつけあうようなシーンは殆ど無かったのですが、それは私自身が普段そういった感情を出すこともないですし、それ以前に、激しく心が動かされるという状況に晒ことが殆どなかったからだと思います。その理由の一つとして、僕が大人になったからなのではないかと思うのです。

    つまり裏を返せば、子どもの頃は激しく怒ったり、叫んだり、笑ったりという表現がもっともっとあったような気がするのです。ある意味子どもって、大人よりも魂がむき出しになっているのではないかと思うのです。

    裸伝Qの他の作品が、大人だけの世界であるのに対し、『黄色い線まで』は、15歳の表現に挑んでみたのですが、この15歳差の演技は結構微妙なものでして、15歳の表現は、演出も、役者さんも結構苦労しました。

    この作品は裸伝Qにとって異例なものでしたが、結局は代表作だったのではないかと、本人は思っております。


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