鍋島の手帖

裸伝Q元主宰  鍋島松涛のコラム
ご意見ご感想はメールにて info@hadakadenq.com
いなかっぺ大賞


 盆踊りに夢中になってしまっている。不惑まであと数日の男が、学校の文化祭準備に夢中になっている。文化祭まであと3ヶ月以上あるというに、そしてたかだか学校の行事だというのに。

 盆踊りを企画しているのだ。大きな教室を盆踊り会場に見たて、周りで出店も用意し本格的なものを目指している。去年はその縮小版のような企画だったが、残念ながら踊りはなかった。今回は2クラス合同で頑張っている。しかも近隣で踊りを指導してくださる方を探したり、地域の方との繋がりを模索していたりと、我ながら頑張っているのではないかと思う。けれども当然大変である。

 昨日も3カ所、地元の自治会長宅やコミュニティーセンターに出向き、文化祭に賭ける思いを伝えてきた。皆さんとても好意的に受け入れてくれたのが何より嬉しい。こちらもただ享受する立場に甘んじるわけにはいかないので、先方のイベント等でボランティアとして参加させていただく意向を示した。これぞ大人の関係である。

 そんなわけで、8月から10月にかけて、3つのイベントのお手伝いを引き受けることになりそうだ。幸い僕はそういうイベントは好きである。芝居の運営の中心にいた事も手伝ってか、まったく面倒だと思ったことはない。また新たな出会いが期待出来そうである。

 来年初っぱななに、社会福祉士の国家試験が待ち受けているわけだが、全く手を付けていない。だから受かる可能性も低いであろう。昔から試験勉強の類に苦手意識があり、いくら時間をかけて勉強をしても、どうにも頭に入ってこない。「年号?そんなことどうでもいいじゃないか!」と、ブツブツいいながら本をめくっているようでは当然のことだ。

 今は福祉の世界に限らず、人との繋がりがいかに大切かが再認識されている。今回の文化祭は、予想通りに事が運ぶとは限らないが、結果はどうだっていいと考える。今までやっていなかった事をやり通そうとする気持ちと、恊働の素晴らしさだけでも実感できればおおよそ合格であると考える。完璧を目指さない。バーンアウトしない程度に、適当に、力を抜いて。だって所詮学校の文化祭だもの。

 ちょっと行き詰まったときには、深呼吸をしてそう考えるようにしている。で、落ち着いて我を取り戻すと「ところで就職大丈夫かよ、お前」と、順番待ちをしていたかのように、人生の本題を追求してこようとする自分がいる。ひょっとすると、文化祭に熱を入れているというのは、就職への不安が生んだ現実逃避術なのだろうか。

 ともあれ、最近では太鼓の音が聞こえてくると、吸い寄せられそうだ。盆踊りは楽しい。

 漫画家 川崎のぼる氏の作品「いなかっぺ大将」の主人公は、音楽が聴こえてくると、どんな状況でも踊り出してしまっていたっけ。あれも一種の自己逃避だったのかも。

(写真 筆者撮影)
 

 
| 鍋島松涛 | - | 13:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
2010ニッポンの夏 オオニシの夏 
大西由美子イベント参加最新情報!!

皆様お待たせしました。今年の夏も汐留アートイベントに出展します。
イラストからTシャツ、小物など多数展示、販売いたします。
大西由美子の参加は2日間です。是非遊びにきてください。
日テレ・電通ミュージアムもあり、風通しの良いとこなので、行楽にはぴったり。

汐留アートファクトリー
開催期間7月31日(土)〜8月13日(金)11:00〜19:00
大西由美子参加日 8月4日(水)・5日(木)

会場 汐留シオサイト(汐留公共地下歩道)
JR・地下鉄銀座線/浅草線 新橋駅
JR浜松町駅
地下鉄大江戸線・ゆりかもめ汐留駅 各駅より徒歩数分


(写真 昨年のブースの様子)
| 鍋島松涛 | - | 10:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
日本の将来


 日産のゴーンさんは語学が堪能だという事で、ゆくゆくは日本人よりも流暢な日本語を喋ってくれるものと期待していた。でも相変わらず英語でスピーチしているようだ。けれど報酬約9億円。何かを感じずにはいられない方もさぞかし多かろう。

 台東区近辺では日本人と結婚し暮らしているアジア系の方が多いように見受けられる。多少の訛りはあるものの、しっかりと日本語を喋り、日本文化に馴染んでいる。ゴーンさんの何百分の一の年収でつつましく生活しているに違いない。

 楽天では会議などが将来英語で行われるようになるらしい。英語教育も小学校から行うとの方針もあったっけ。あれはどうなったんだろう。
 
 秋葉原、浅草、銀座あたりでは外国人観光客の姿が目立つ。日本の文化、製品に興味を持ち、こんな小さな島国にわざわざ訪れてくれる。日本の文化オタクも世界には随分といるようだ。「子供」とプリントされたTシャツを着た外国人がいた。何とも有り難い事ではないだろうか。
 
 ということは将来、日本人は外国にしか目がいかなくなり、替わって日本贔屓の外国人が日本文化を支えるのだろうか。だとしたら日本人が日本にいる必要性はあるのだろうか。

 ともあれ公用語が英語になったら、ゴーンさんへの風当たりも少しは減るかもしれない。

(写真 タイ・バンコク 筆者撮影)
 
| 鍋島松涛 | - | 12:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
39歳の知恵熱


 先週から体調が芳しくなく、昨日今日と研修を受けていたので回復せず、37.8度ありました。

 最近怠っているのに何故このタイミングで更新するのかというと、あと丁度一月で40歳になるからです。「のぼり坂、終わらず」(2008/09/10)では、急な坂をバイクを押しながら二十歳を迎え、これからどんな事がおきるのか不安な気持ちになったと書きました。それから二十年、今度はどんな二度目の二十歳を迎えるのでしょうか。ちなみに8月は介護福祉士の集中実習で、職員とほぼ同じシフトで勉強します。夜勤も勿論ありです。10日の夜から夜勤で、施設で40歳を迎えるという可能性もあります。去年の春、占い師の方にみてもらったところ、「今まであまり報われなかったが、40歳になった途端、運が巡ってくる」とおっしゃってました。「報われなかった・・」苦笑してしまいましたが、「40歳になったら」を信じるしかありません。何か良いことがあったら報告します。

 というより、報われなかったと言えど、総じてここまでの人生はとても恵まれていたと思ってます。自分の実力というよりも、困った時、必ず誰かに助けられてました。大抵は家族やパートナーなのですが、兎に角いい星の下に生まれたと実感してます。
 でもうちは親父が大酒飲みで、ろくに働きもしなかったし、それに伴い当然家計は苦しく、電話が止められたという事も何度かありました。でも俗にいう「すさんだ家庭」ではなかったように思ってました。七十代後半にさしかかった父母は元気にしてます。その位の年齢になったら、認知症や重大な疾病が発症してもさしておかしくないのですが、まぁ元気そうです。それだけでも恵まれていると感じてますが、当の親や兄弟は、こんなたんこぶみたいな次男坊をいつも心配してくれているみたいです。


 熱の原因は知恵熱だと思ってます。この年で文化祭の実行委員になりました。地元の方々と繋がりをいかに持つ事が出来るかを考え、実行に移す予定です。就職活動もないがしろにしてまでも、僕はこの文化祭に力をいれてます。それが結果自分に返ってくるような気がするからです。

 もっと色々と思い出話を含めて書きたいのですが、身体が火照っているのでもう寝ます。

 (写真・筆者撮影)

| 鍋島松涛 | - | 20:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
きぼうのいえと社会の窓


「今年はもう花火見えないかもしれないな」と、夕暮れに染まる屋上で、施設長の山本雅基さんが呟いた。僕らは何も答えることも出来ず、目の前にそびえる大きな施設を一緒に眺める事しかできなかった。

 台東区、山谷地区にあるホスピス「きぼうのいえ」については、ドキュメンタリー番組を何年か前に見ていたので、どんな人がそこで終末期を過ごし、またスタッフの奮闘ぶりも少しだけ分かったつもりでいた。印象に残っていたのは、屋上できぼうのいえ住民とスタッフがご馳走を囲み、夏の隅田川花火大会を堪能していたシーンである。咲く花を歓喜で迎え入れ、散りゆく花びらを遠い目で見送っていた。賑やかで静かな宴であった。

 きぼうのいえでは、屋上花火鑑賞会が毎年恒例であるらしい。山谷地区は低層階の建物が殆どなので、鑑賞を妨げる建物は存在しなかったようである。しかしここ数年、山谷、南千住近辺はドヤ街からタワーマンションや外国人観光客向けの近代ホテルへと様変わりしつつある。そしてこの春、きぼうのいえからほんの数十メートル先、方向で言えば花火会場方面であるらしいのだが、巨大な福祉施設が完成した。その大きさを空母と例えるなら、きぼうのいえは小型の漁船程だろうか。確かに夏の夜空に咲く大輪はもう見れないかもしれない。同時に組織の差というものをまじまじと見せつけられたようである。

 だが組織の大小と、組織力は比例しないと僕は思う。山本雅基著「山谷でホスピスやってます」、中村智志著「大いなる看取り」を読んで、それは確信となったわけだが、きぼうのいえには強力な、そして協力な組織力があると感じる。互いに握り合った手は、どんな荒波にのまれても決して離れる事のないような力。そしてきぼうのいえの組織力は、スタッフだけでなく、住民もその力に大きく加担しているのが特徴だ。だからこそ関係は対等である。対等であるからこそ個々の力を充分に発揮できるのではないだろうか。

医療施設、介護施設では責任問題というものがスタッフの発想力、柔軟性を奪っているような気がする。よかれと思って行った事も「あなたそんな事勝手にやって責任とれるの?」と。だがきぼうのいえは考えが全く違う「責任は全部俺が持つ」と山本さんが言っているのだ。スタッフを心から信じているからこその発言である。勤続三年である若い女性の生き生きとしたその姿を見たとき、小さな小さないえだけど、とてつもない力を感じずにはいられなかった。

 だから、花火は見えなくなるかもしれないけど、とても寂しいことかもしれないけど、きぼうのいえで暮らせる幸せは変わらないと思う。あくまでも個人的な見解だが、僕が施設で暮らす事となったら、やっぱりきぼうのいえのような小さなところを選択したい。ささやかな生活の場に、効率だとか、システムだとか、最新の技術だとかは望んでいない。介護技術も完璧でなくていい。支えてくれるスタッフの、体温だとか、額の汗を感じる事ができれば、何よりの幸せだと思う。

 自分の話で申し訳ないが、2009.06.13のブログ「社会の窓」脚本も、見れなくなった花火にまつわる話である。冷やかし半分に読んでいただければと願う。

(写真 ラオス・ムアンシン 筆者撮影)

| 鍋島松涛 | - | 19:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
きぼうのいえのひと


山谷のホスピス「きぼうのいえ」を見学させていただいた。最初に女性スタッフのTさんが施設案内をしてくれたのだが、忙しいにも関わらず、懇切丁寧に対応してくださった。とても朗らかな方で、入居されている方が羨ましく思えた。きぼうのいえに勤めてまもなく3年だと言う。何十人という人を看取ってきた経験が、今のTさんの姿に反映しているのだろうか。若しくはそもそもこういった人だからこそ「きぼうのいえ」で働けているのだろうか。何はともあれその表情からは充実感が漂っていた。

仕事場でこの雰囲気を出せる人はそういないよなぁ。

(写真 タイ・カオヤイ国立公園 筆者撮影)
| 鍋島松涛 | - | 21:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
盗人たけだけしい


ご覧のとおり、ブログが滞りがちである。
光栄な事であるのだが、一と月前に台本を依頼された。もうその事で頭が一杯である。
一杯であるのにも関わらず、当のアイデアは空っぽである。

依頼してくださった役者さんに恥をかかせるわけにいかない。どうせなら、鍋島に頼んだ甲斐があったと感じてくれるような作品にせねばならない。そんなわけで頭が一杯である。その余波が単にブログの更新が滞っているだけならまだしも、独り言が多くなってきているし、気がつけば見ず知らずの人をじっと見てしまったり、会話を盗み聞きしている。ただ聞いているだけならいいが、時に頷いてしまったりするのであるから始末がわるい。

(写真 タイ・チェンマイ 筆者撮影)
| 鍋島松涛 | - | 18:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
大西由美子 絵ブログ開店


お待たせいたしました。イラストレーター大西由美子が新作をブログ形式にて発表していきます。
ご感想お待ちしております。

イラストレーター大西由美子のブログ

(こどもシリーズ1 大西由美子)
| 鍋島松涛 | - | 22:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
視野


人通りを横切るのが以前より難しくなった。行き交う人々は他人の事など気にする様子もなく、我が道をスピードを落とさずただ真っ直ぐ進のみである。言葉にすれば恰好いいのだが、公共の道で皆がそれを貫かれると、やはり殺伐とした雰囲気を感じてしまう。それだけ日本で人波を横切るのは注意が必要となったわけだ。まるで東南アジアで道路を横断するのと同じである。慣れていないと大変危険である。

「以前からこんな感じだったかな」と、ひとり呟く。勿論自分もそういったノンストップウォーカーの一員かもしれないという認識を持ちつつも。

間違いなく言えるのは、我々の視野が狭くなってきているという事だ。周囲を見れていない人があまりにも多すぎる。個人の性格なのか、社会性なのか。否、もしかしたら携帯電話とか、そういった小さな画面に慣らされてしまい、数センチ四方の世界が基準となってしまい、自ずと視野が狭まっているのかもしれない。結局のところ人波をかき分けるこちら側が注意すれば済む事だが、問題なのはやはりというか、またかというか、その視野の狭さがマナー、思いやりの欠如にも繋がる可能性が極めて高いという事である。

世界を視野に入れているつもりなのに、実際は自分の身の回りにさえ目が行き届かなくなってきているのではないだろうか。

(写真 ラオス・ビエンチャン 筆者撮影)

| 鍋島松涛 | - | 10:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
就活と人間観察


東京神田にある大型書店のビジネス書コーナーで、若い女性が熱心に立ち読みしていた。服装からして就職活動中のようである。新卒でも就職が厳しい世の中、内定を取るのに必死なのだろう。その焦りからか、或は無関心さ故か、平積みされた本の上に平然と私物を置いていた。これは紛れもなく営業妨害であるし、配慮に欠けた行為である。人として肝心なものが抜け落ちていると思わざるを得なかった。

些細な事であるが、もしも就職希望先の面接官が居合わせていたとしたら、どういう判断を下すであろう。処世術や面接方法を研究するのも大事だが、マナーだとか他人への配慮についてもっと深く考えてみるべきだ。

肝心なのは人を観察する力である。見習える点、そうでない点を他人から学び取り、加修正する事で、豊かな人間性が身に付く筈である。例え面接の受け答えが下手であってもその根幹は伝わるに違いない。

何れにしろ、人を通じて学ぶと同時に、常に自分も見られているという意識を持つべきである。人は何処で評価されているか分からないのだから。

(写真 筆者撮影)
| 鍋島松涛 | - | 11:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
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大西由美子 全イラスト担当させていただきました!!

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